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ファシリテーション入門 (日経文庫)
ファシリテーション入門 (日経文庫)
ファシリテーション入門 (日経文庫)
堀 公俊
定価: ¥ 872
販売価格: ¥ 872
人気ランキング: 1225位
おすすめ度:
発売日: 2004-07
発売元: 日本経済新聞社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送
日本人は皆ファシリテータだったはずでは?
日本人は、みんなでうまくいくように協力するのが得意だったはずです。
例えば、プログラマの世界では、個人中心主義が広がったので、こういう本が必要になってきたことが推測できます。
全員がファシリテータであれば、ファシリテーション入門もいらないはずです。
そうでない現実があるために、本が売れるのだと思います。
内容は、あたりまえのことから、参考になることまで、人によってはいろいろ感じることが違うかもしれません。
手軽に読めるファシリテーション
本の題名通り、入門としては
量的にも質的にもぴったりの一冊。
第一人者による作品であるにも関わらず
基本部分は平易に書かれており、
手軽に「ファシリテーション」とは
どのようなものかを教えてくれる。
ファシリテーションに興味を持った初学者には
手軽に読めていいと感じた。
簡単に読めて、ファシリテーションの大略が分かりました。
1章「脚光を浴びるファシリテーションの技術」ではファシリテーションの考え方やファシリテーターの役割について解説しています。
例えば、次のような言葉でです。
あらゆる知的創造的活動を支援し促進していく働きがファシリテーションです。
権威によって意見を調整するのではなく、メンバーの「多様性」を尊重し、異なる意見のなかから創造的な問題解決を図ろうとします。
2章3節「求められる技術」では、問題解決活動の流れに従って「場のデザインのスキル」「対人関係のスキル」「構造化のスキル」「合意形成のスキル」の4つのスキルがあることを紹介し、続く3456章では、それぞれを詳しく解説しています。
この3456章は、実際に問題解決活動や会議の場で直面する内容の順に解説がされており、自分が置かれていた状況と重ね合わせながら読み進めることができました。
これまで、4章「対人関係のスキル」で解説されているような、相手を受け入れ、意見を引き出すための聴き方や質問の仕方、非言語のコミュニケーションなどを学んできましたが、なかなかうまくいきませんでした。今回、5章「構造化のスキル」に解説されているような、ロジカル・シンキングのスキルが会議での話し合いの際には大きく関わるのだと改めて分かりました。
7章「ファシリテーションの実践に向けて」の1節「ファシリテーションで会議を変える」では、実際の会議のような「仮想ストーリー」にもとづいて、前述のそれぞれの技術の活用の仕方を示しており、大変分かりやすかったです。加えて、その場で本書のどこに立ち返ればいいのか、丁寧にページが示してありましたので、どう対処すればよいのか確かめることができました。この7章だけ先に読んでもよいかもしれません。
巻末に「ブックガイド」があります。各章毎に3冊ずつ紹介されていますので、さらに深く学ぶために役立てられそうです。
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