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株式会社はどこへ行くのか
株式会社はどこへ行くのか
株式会社はどこへ行くのか
上村 達男
定価: ¥ 1,680
販売価格: ¥ 1,680
人気ランキング: 97075位
おすすめ度:
発売日: 2007-08
発売元: 日本経済新聞出版社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送
読み物として
この本の評価は難しい。読み物としてはそこそこ評価できる。なぜなら、読者の興味を引き付けるからである。しかし、内容的には突っ込みどころ満載である。まず、実態把握がかなり甘く、間違って解釈している部分が多い。特にファイナンスや会計の領域については、本当に分かっているのか甚だ疑問である。多面的で客観的、かつ洞察力の深い議論をして初めて真の「専門家」と言えるのではないか。その意味ではこの本は「専門家」による本ではないことだけは確かなようだ。
「法学者」と「会計実務家」の放談 ?少しアンフェア?
対談者は,会計実務家と法学者で,両名ともその業界では有名人である。2名の対談者ともに,何かにつけて経済学(とくにファイナンス)および会計学にたいする批判をされていた。しかし両名とも,ファイナンスや会計学の最も基本的もしくは古びれた理論のうちのごく一部を,さも全てのあるいは最新の議論のように批判していた点がとても残念であった(同時に,最新の理論に対する理解が不足していることも露呈しているわけだが・・・。もちろん他領域の専門家ではないので仕方ない面もあるが,その割には批判が痛烈である。また,「法と経済学」に対する上村氏の批判も痛烈であったが,そこで批判されていた「仮説」も,最もプリミティブなものしか指摘されていない。)。その他多くの点も,両名にとっての固定的なイメージでものを言っているとしか思えないような批判が多かった(他領域についての理解が不足したままの批判や,具体的な証拠や定量的なデータなどに裏打ちされない断定的な言い切りなどが散見される。)。せっかく良いことも言われているのに,これでは本当に伝えたいことが受容されないのではないかと危惧しました。どうせなら,ファイナンスと会計の学者,上村氏がファイナンス型会社法を誘導したと批判するその立場の法学者,会計士,弁護士などの実務家,および,経営者や証券アナリストなども交えて議論すべきであったかもしれない。これらの人々が,この2人の対談者に言いたいことも山ほどあったであろうから。
道学者の書き物
評論だったら新聞でたくさん。
おそらく、実態を良く知らないためではないか。
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